
■インターンシップ
──インターンシップについて教えてください。
総合職は夏に5日間の「都市づくりインターンシップ」を開催し、約40人が参加しました。
プログラムとしては、グループワークや部署配属があり、開発、営業(オフィス、住宅、商業施設)や設計、管理、タウンマネジメント、コーポレートの広報などに分かれます。グループワークでは、既存の枠組みにとらわれず新たな市場開拓を目指すための思考法として「デザイン思考」に基づくワークショップを取り入れています。言語化できていない、潜在的な人間の欲求に突き刺さるような考え方が必要で、六本木ヒルズをはじめとした森ビルの都市づくりは、まさに「デザイン思考」の考え方を体現しています。デザイン思考のアプローチによる「理想の街を描く」グループワークとその発表を通じて、森ビルの都市づくりの根幹を体験してもらうとともに、アイデア創出やプレゼンテーション手法について学んでもらいます。
グループワークの成果発表は、第一線で働く複数の現場社員が講評することで、プレゼンテーション力向上だけでなく、実際のビジネスシーンにおける有用性も学べるため、社会人を目指す学生にとって貴重な学びの場になっています。
──「ビルマネジメント職」のインターンは?
都市づくりやビルマネジメント業務についての講義のほか、六本木ヒルズ、虎ノ門ヒルズなどの当社プロジェクト見学、管理物件の現場巡回といった業務体験も盛り込んだインターンシップを実施しています。
■ES
──ESはどんな内容ですか。
WEBエントリーで、これまでの経験や取り組みについて三つ、それから志望動機を書いてもらいます。三つ書いてもらうと、より深く広くアピールできるので、学生一人ひとりの個性が際立ち、面接などでも社員がより深く学生の内面に迫ることができます。学生からも「自分の伝えたいことをたくさん掘り下げて聞いてもらえた」と言われることが多々あります。三つうち一つは、学業について書いてもらうようにしています。
──なぜ、あえて「学業」を?
学生の本分はやはり学業ですし、なぜその学部や専攻を選んだのか、といったことも学生をより詳しく知るためには欠かせない要素だと思いますので。
──志望動機はどんな内容が多いのでしょう?
「都市づくりをしたい」「都市づくりを通して社会貢献がしたい」という学生が多い印象です。
──似たり寄ったりになりそうですが、差が出ますか。
単純に、「大規模なプロジェクトを行っている」「総合ディベロッパーを志望している」というだけだと差が出にくいかもしれませんが、森ビルの都市づくりや企業風土は、同業の中でも違うので、そこをきちんと理解してくれることが大切だと思っています。
実際に入社した多くの学生が、当社に共感することとして、第一に「企業理念」、第二に「社員の魅力」を挙げてくれています。明確なビジョンと、それを一丸となって進める強い想いを持った社員がいる、ということにひかれて森ビルを志望してくれているんです。
――社員の話を直接聞かないと書けませんね。
「都市づくりに対する高い志」「都市とまっすぐに向き合う姿勢」「決して妥協せず、あきらめることなく理想を追い求める」といった企業理念や姿勢をより深く知ってほしい。そのために、OB・OG訪問や会社説明会での社員登壇、座談会形式で社員を囲む部門別社員訪問会、社員と懇親するスペシャルイベントなど、いろいろな機会をつくり、社員と直に接して、企業理念や街づくりへの熱い想いを知ってもらう場を積極的に提供しています。
また、「都市はあらゆる活動の舞台であり、そこには無限の可能性が広がっている」という都市づくりの仕事の面白さを知ってもらうため、六本木ヒルズを中心に街の成り立ちや都市づくりの想いを伝え、できるだけ直接街を歩いて体感してもらうように勧めています。
──「都市づくり」への想いを体感してほしいと?
森ビルの都市づくりの基本的な考え方は、多様な都市機能を高度に複合させたコンパクトシティであり、我々は「Vertical Garden City (立体緑園都市)」という都市の理想形を掲げています。さらに、ディベロップメント力とタウンマネジメント力で「都市を創り、都市を育む」という姿勢を貫いています。我々がつくる「都市(ヒルズ)」には、ひとつとして同じものはありません。それぞれのエリアの特性や目的に応じた都市づくりを展開しています。どれも個性的なのに、どこか森ビルらしいのは、都市に対する思想や姿勢が一貫していて、軸がブレていないからですので、そうしたことに共感してくれているといいですね。
(
後編に続く)
(写真・山本友来)